ノート術・手帳術

2割の余白タイムが跳躍のカギ

こんにちは、ノート研究ライターeyecoです。

昨日のPOSTで、余白スケジュールをひねり出す話をしました。なんだか、フリーランスあるある、働き方を見直したいみたいな話に潜っていってしまいましたが、それもそれでいい。好きなように書き散らかすと決めたのは、わたし。

↓↓ きのうのおさらい ↓↓

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毎日組み直す予定

毎日予定を組み直すも「行動に時間が追いつかない」

さて、余白です。いま現在、皆さんの1日を思い浮かべていただいたときに、余白を捻り出せそうな時間はありますか? 時間は「あるもの」ではなく「作るもの」と言ったのは誰だったか。「超絶多忙だけど好きなことにもしっかり時間を使っているし、好きに生きてるよ!」という誰かだったと思いますが、思い出せない。誰だっけ。。。

けれども、思い出せることは、去年取材で、CITTA手帳の開発者であり手帳ライフコーディネーターも務める青木千草さんにお会いした際、青木さんがおっしゃったのは、「予定は1週間で考える、絶対です」ということ。

短期的なプランって立てやすいんですよね。例えば、今日1日、どう過ごすか。それはとてもイメージしやすい。朝からのスケジュールもなんとなくでも決められて、動けたりするんです。1日1ページ手帳を使っているときは、わたしもまさにこれで、「今日どう動くか?」にフォーカスしていました。そうすると、時間ではなくて作業やTODOなど、行動に時間が振り回されていくんですよね。「ああ、ここ押しちゃったな」「ここまでできると思ったけどムリだったか」と。そして翌日に繰り越しになる。場合によっては、翌日の予定を組み直す必要性も出てくる。そんなふうに、毎日、毎日、組み立て直していく時間が取られていく

1週間で見渡せば帳尻合わせができる

それが、ウィークリーで1週間、見開きで見るだけでずいぶん景色が変わります。そのカギがまず、「第1の余白」なんですね。これは、「できなかったこと」をやるために使う時間。帳尻合わせするための「余白」です。1週間見通しでプランニングするクセがつくと、/u>「その日じゃなきゃダメ。絶対に動かせない予定」と「その日じゃなくてもいい(猶予がある)予定」の見極めがつきやすくなる。「やれるならやっちゃおう」で今日なのか、「絶対今日じゃなきゃダメ」だから今日なのか、ということを冷静に判断できるようになるということです。

タスクは細分化して1回にかける時間を短縮

ある程度スパンが取れる予定は、タスクを細分化して振り分ければ、1回にかける時間は短くて済む。例えば、わたしの場合、原稿を書くというタスクがあったら、下書きから清書までぶっ通しでやろうとすると時間がかかるし、パフォーマンスも下がる。参考文献を読みながらとか、調べながらとなるとさらに、自分の中に落とし込む時間が必要になります。これを「参考文献を読む日」と「下書き(超粗書き)」、「下書き2」など細分化して振り分ければ、他のことにも時間が使えるようになる。他のことに時間を使うということは、思考も気持ちも切り替わるので、フッといいアイデアがわいたり、おサボリのつもりで出かけた先で、思わぬ収穫が! なんてことがあったりもするのです。

そうすると、1日1日をブツ切りで考えて行動するより、1週間で見たほうが中長期的な視野で考えられるので、余裕が出てくるし、帳尻合わせがしやすくなります。余裕があると、冷静になる時間が得られるので、ミスの発見や急な方向転換にも対応を検討できることもできますね。

満足の積み重ねはエネルギーに変わる

さらに、バーチカルを使った場合は、空き時間まで見える。朝から晩までパンパンに1週間詰まっていると、「さすがにこれは。。。(泣)」と手帳を見ただけで息が詰まるか、やる気がみなぎるかはタイプによるかもしれませんが、休みのバロメーターにもなります。

こんなふうに、自分の時間が何にどれだけ使われているかを把握できたところで、今度は、「どんなふうに使いたいか?」ということを考えていきます。わたしは、以下の3つで考えています。

CHECK

やらねばならないこと=生活にまつわるTODO(義務)、仕事(緊迫してるもの)

やるべきこと=仕事(余裕のあるもの)

やりたいこと=①今後の種蒔きや成長に必要な作業や挑戦の企画 ②だらりんなご褒美

正直、仕事は「ねば=Have to」「べき=Should」「たい=Want to」の全部に入ってきます。「べき」ものが「ねば」になるものもあれば、「やりたいこと①」が「べき」になることもあります。ただ、わたしが最近気にしているのは、「やりたいこと」を必ずねじ込むこと。そのための余白タイムを1日の中に作ること、です。

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時間を3分割する。「やりたい」2割が厳しければ、1.5〜1割でも!

「帳尻合わせの時間」のほかに、「やりたいことをやる時間」を作る。これは、誰のものでもなく、自分だけの時間です。1日5分でも、10分でもいいので、心からやりたいことをやる。そういう満足の積み重ねって、大きな糧になると思っています。

↓↓ わたしはやはりこれが欲しい笑 ニヤニヤ師匠列伝 ↓↓

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ずいぶん前でしたが、当時のわたしにずぶずぶと刺さった本『「やりがいのある仕事」という幻想』(森 博嗣著/朝日新書)にもこんなふうに書いてありました。読者からの「Q:やりたいことは山ほどあるけど時間がない。無理なく時間を捻出する方法があれば教えて欲しい」という質問に答えた森先生の回答が、下記です。

 不思議な質問だと思った。やりたいことがあったら、どうしてもうやっていないのだろうか。時間がない、という言い訳を考える暇があるなら、やれば良いと思う。やりたいことというのは、寝るよりも、食べるよりも、優先できるはずだ。もし、時間がないからできない、と判断しているのが本当ならば、それは、そうまでしてやりたくないことだといえるから、一所懸命になってやる必要もないと思う。

(中略)

時間というものは本当に限られているから、自分の時間を大切にする姿勢はいつも持っていたい。何故、毎日何時間も電車に乗るのか、どうして、こんなに家族サービスに時間を取られるのか、などなど、当たり前だと思っていることを考え直すのも一つの方法かと。

『「やりがいのある仕事」という幻想』(森 博嗣著/朝日新書)より抜粋・引用

「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書)

「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書)

当たり前だと思っていることを考え直す、これは結構キーなんじゃないかと。「〜でなければならない」「〜であるべきだ」というところから外れてみる。スケジュールを書きながら、考えてみる。そうして、考える時間の「余白」を作る。そんなふうにして、「やりたい」ようにやってみる。それが、未来へのステップになっていく。

近頃は、本当に強く、実感しています。
余白、だいじ。忙しいからこその、余白、だいじ。
ほんとうにね、だいじだよ。

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