ノート

肉体は滅んでも、魂は滅びない

こんにちは、eyecoです。

篠田桃紅さん。桃の節句の数日前に、はらりと召されるなんて。

美術家 篠田桃紅さん死去 107歳 墨を使った独特の抽象画 | おくやみ | NHKニュース

ちょうど1年前のわたしの誕生日に、友人が贈ってくれた本。それが篠田桃紅さんのエッセイでした。

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小学生からの仲、である友人とは折々でお互いに癒しや刺激を与え合いながら育ってきたところがあるのですが、誕生日のタイミングでまさかこの本がやってくるとは思わず、一体どうした、と若干訝しがりながら読んだものです。笑

が、これがとても、しみたんですよね。。。!!
ノートに書き留めてしまうほどに。

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中でもわたしが、この先も胸に留めておきたいと思った金言は、これでした。

なにがあっても、うんざりだと思うよりは、たいていのことは受け止めて喜ぶほうが、人生は豊かになります。

そして自分の心に広がりと厚みを持たせて、その心を働かせていれば、人生はいつまでも飽きません。

ー篠田桃紅著『一〇五歳、死ねないのも困るのよ』(幻冬舎文庫)より引用

こんなふうに、人生の大先輩が放つ、達観した見解の数々に救われることってたくさんありますよね。訃報に接し、偲びながら読み返したら、文字のひとつひとつから篠田さんの生き様が浮かび上がってくるようで、ああ、肉体は滅んでも、魂は滅びないってこういうことなんだなと感じました。本の中で、いつまでも生き続ける篠田桃紅さん。作品を、いつかちゃんとしたかたちで見てみたい。

eyeco